\STEP1:支出を記録したら世界が変わった/
“節約”より先に、“把握”からはじめてみたら安心感が生まれたお話
「支出を記録するだけ」で見えたこと
定年後の暮らしを意識しはじめた53歳の春。
最初にやったのは、家計簿アプリを使って「今のお金の使い道」を全部“見える化”することでした。
ふだんは節約なんて意識せず、“普通に暮らしてる”だけなのに、
いったい月にいくら使っているのか、正確には全くわかっていなかったのです。
レシートをひたすら集めて入力
ちょうど子どもたちが独立し、引っ越しをしたタイミングでもあったので、
生活費の感覚がつかめていないのも当然といえば当然。
私がやったことは、ただひたすら「レシートをもらって、アプリに入力」するだけ。

意識的に節約はせず、“ふだん通りの暮らし”を記録するだけに集中しました。
夫にも 買い物したら 「レシートを出してね」と協力してもらいながら、1か月間継続。
最初は、夫からレシート出してと回収していましたが、うるさかったのか そのうちに リビングのボードに 自主的に 貼ってくれるようになりました(笑)
続けること 1ヶ月
支出は思ったよりも多くなくて、食費も 意外と使っていないことが 分かって」ほっとしました。
“知ること”って、それだけで不安を減らす力があって、大切なことなんだと知りました。
🛒 我が家のざっくりルールで管理
項目 | 方法 |
---|---|
食費 | 目で確認し、ざっくり記録(週単位) |
日用品 | 食費と分けて入力 |
光熱費 | 電気・ガス・水道は固定費として月単位 |
保険 | 火災共済・医療保険 |
通信費 | 携帯代+インターネット代 |
医療費 | 月ごとに合算 |
外食費・交際費 | 週末ランチやお祝いなどで分ける |
特別費 | ボーナスでまかなっていた項目として別記録 |
「特別費」=ボーナスで支払っていた支出一覧
記録を進める中で、「あれ?これって、いつもボーナスで払ってたよね?」と気づく出費がたくさん。
以下は、思い出しながらノートにまとめた“特別費”の項目です。
内容 | メモ |
---|---|
固定資産税 | 年1回、自宅分 |
車の税金(2台分) | 毎年春にまとめて |
車検費用(2台分) | 2年に1回 × 2台で分散 |
スタッドレスタイヤ代 | 3〜4年に1度 |
家電の買い替え | 冷蔵庫・洗濯機など |
車の買い替え | 積立せず一括払いが多かった |
旅行費 | 年2回程度、シニア夫婦のリフレッシュ旅 |
子どもたちへのお祝い | 誕生日・結婚祝いなど |
お正月のご祝儀やお年玉 | 親族の集まりに向けて準備 |
🎯 “なんとなくボーナスで払ってた”支出を記録してみると、実は家計の中で大きなウエイトを占めていたことに気づきます。
アプリは便利。でも…
最初に使ったのは「Receipi(レシーピ)」というかわいらしい無料アプリ。
レシートを撮るだけで品目や金額を読み取ってくれるのが魅力でしたが、
- レシートが長すぎて途中で切れる
- 文字がつぶれて読み取りエラーが出る
…などの理由で、途中からは手入力に切り替えました。
🔢 電卓で「食費」「日用品」をざっくり分けて入力するだけ。
この“ゆるいスタイル”が、私には合っていました。
※レシーピは2025年6月現在、iPhoneでは利用不可。Android端末のみ使用可のようです。
STEP1まとめ|「節約より、まず知ることから」
実践したこと | 気づいたこと |
---|---|
ふだん通りの暮らしを1か月記録 | 思ったより無駄は少なかった |
夫のレシートもチェック | “ふたりの家計”という意識が芽生えた |
ボーナス支出を書き出す | 特別費の存在をちゃんと把握できた |
アプリ→手入力に変更 | 自分に合った方法が一番長続きする |
☕ 次回予告|STEP2:給料明細から見えた“本当の手取り”
「なんとなくこれくらいもらってると思ってた」——
そんな感覚が大きく崩れた給料明細との出会い。
次回は、「控除」と「手取り」の本当の姿に驚いたお話です。
STEP2:給料明細から見えた“本当の手取り の記事はこちら
🌿 ひとこと
夫と一緒に、レシートを見ながら
「こんなに食費使ってるね〜」なんて笑い合える時間が増えました。
お金のことをふたりで共有できるって、意外と気持ちがラクになるんですね😊